毎日夜19:30に更新中!腸内細菌相談室。
現役の研究者である鈴木大輔が、腸内細菌にまつわるエピソードをお届けしております🦠
今回のエピソードでは2022/11/30-2022/12/2に開催された、第45回日本分子生物学会年会の感想についてお話します!日本分子生物学会は、生物学にまつわる幅広いトピックを網羅した学会で、様々なジャンルの生物学研究が一堂に会する知の祭典です。読者、リスナーの皆様には、学会での様子をお届けできればと思います!
学会とはそもそも何なのかよく分からない方は、"#86 ヒトマイクロバイオームの国際学会に参加してきました!"で詳しくお話しているので覗いてみて下さい。
このお話は、聴いて楽しむポッドキャストでも公開しております!ぜひ遊びに来てください!
https://open.spotify.com/show/5cg5yMYD7FA9NQSSbksEVx
まずは、今回の学会に対する率直な感想から述べたいと思います。まず感じたのは、会場がでかいということです。
今回の日本分子生物学会は、オフラインとオンラインでのハイブリッドの開催でした。オフラインの会場は、海浜幕張駅から徒歩5分程度のところにある、幕張メッセです。会場が大きいので、講演会場やメイン会場を移動するのにも少し時間が必要です。複数の会場にて興味のある研究発表があるときには、オンライン開催のzoomリンクなどを活用しながら、色々なお話を聞くことが出来ました。ハイブリッド、バンザイ!
そして、参加者が多い!今回、ポスター発表だけでも2000人近くの演題が登録されています。1日目、2日目、3日目と、毎日700件近くのポスターが、代わる代わる掲示されては発表されていきました。凄まじい情報量なので、学会特設サイトに登録されたポスター名から、自分の興味にあった研究を発見して、説明を受ける流れでした。
室長個人としては、ポスター発表が好きです。対話を通してお互いの研究に対する理解を深め合い、課題点を洗い出すことが出来ます。もちろん、口頭発表では、1度に多くの方に研究を認知してもらえる点、効果的な発表方法です。室長は、大腸がん関連細菌の遺伝子についてポスター発表をしてきました。
2021年に行われた横浜での日本分子生物学会年会には、6554名が参加されたとこのことで、規模の大きさとヒトの多さには納得でした(https://www.mbsj.jp/meetings/annual/data/annualmeetinglist.pdf)。室長は、今までにも様々な学会に参加してきましたが、過去1番のスケールの学会だったので、お祭りの様で楽しかったです。一点、発表の後の懇親会がなかったので、ネットワーキングの時間が取りづらいという事がありました。
今回の学会では、参加者を楽しませる工夫が随所にみられました。これも規模が多いからこそなのでしょうか?日本酒の試飲や販売、千葉に因んで落花生の販売、キッチンカーの出店、スマホでポイントをためて応募できる高級和牛が当たる抽選会、チーバくんの出没、日本分子生物学会のテーマソング”逆鱗の逆襲”もありました。もはやお祭りですね。
Twitterでも学会初日はトレンド入りするほどの盛況でした。すごすぎる。
https://twitter.com/chonai_saikin/status/1598223905332027392?s=20&t=dLB1LIdhHKXFbpCNZVvDoA
ここからは、就活を控えた方に向けたお話です。日本分子生物学会のみならず、大きい学会には必ず企業協賛が入っています。つまり、学会の分野に関連する沢山の企業が、学会会場にてブースを出展しているのです。
今回の日本分子生物学会においても、数々の企業がブースを出展していました。企業は、企業のサービスや製品の認知拡大、製品の導入などを目的に学会の会場へやってきます。つまり、企業ごとの個性が光るのがブース展示なんです。
今回、個人的に目を引いたのはEppendorfのエッペンタワーという、インスタ映えする展示でした。Eppendorfといえば、マイクロピペッターを始めとする実験器具のサプライヤーで、バイオ系の研究者にはお馴染みです。このように話題性のあるものを作ることで、色々な方がブースには訪れていました。話題作りと企業の信頼性によって、集客を成功させていました。
企業説明会では見えてこない、企業の個性が見えてきます。
https://twitter.com/shiramaru12/status/1567903556971429891?s=20&t=9cc_GETZ4CMwUOErfOgf_A
バイオテック関係の企業に就職することを考えている方は、是非一度大きな学会に訪れてみてはいかがでしょうか?協賛企業は学会ホームページから確認できます。今回の場合、学部学生は参加無料でした!学生証は忘れずに!
続いて、学会の参加費用についてお話をしておきます。区分としては、時期によって事前登録、後期ー当日登録に分かれています。また、所属によって、学会の正会員、学生会員、非会員の発表ありなし、学部会員などに分かれています。一番高い区分が、後期ー当日参加登録の非会員で25000円、一番安い区分が学部会員で無料です。学生に優しい価格設定は、非常に素晴らしいと感じました。
ここまでに、日本分子生物学会の様子から費用までお話してきました。特に、学部の学生にとって参加が無料なのはとっても良心的ですね。室長個人としても、目も頭もお腹も楽しめた、参加してよかったと思える学会でした。
以上、第45回:日本分子生物学会年会にてポスター発表してきたというご報告でした!
この度、第4回 JAPAN PODCAST AWARDSのリスナー投票が始まりました!もし面白いと思って頂けたら、投票していただけるととってもウレシイです…!🧬🧑🔬🦠皆様と一緒に、腸内細菌、腸内環境の知識を常識にしていきたいです。投票フォームは、以下のリンクから! 投票の名前は、「腸内細菌相談室」でお願いします!ご協力お願いします…!
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