毎日夜19:30に更新中!腸内細菌相談室。 現役の研究者である鈴木大輔が、腸内細菌にまつわるエピソードをお届けしております🦠
病原性集中講義第12回は、本講義の病原体に関する内容の締めくくりとして、細菌の分泌装置についてお話をします。これまでに、細菌は細胞表面にアドヘシンをもつことで宿主への接着を行い、ジッパー機構やトリガー機構によって宿主へ侵入することをお話してきました。また、細菌を含めた病原体は外毒素、内毒素、遺伝毒素などを産生することを通じて、宿主の組織を傷害することも見てきました。ここで、トリガー機構ではエフェクター分子を宿主へ送り込むことでマクロピノサイトーシスを引き起こすことを思い出してください。また、タンパク質である外毒素を分泌できることを思い出してください。
これらの分子を、病原体はどのようにして細胞外へ分泌しているのでしょうか。実は、外毒素やエフェクター分子を放出する細菌の表層には膜透過装置や分泌装置と呼ばれる分子機械が備わっており、これによって特定の分子の分泌を遂行しています。今回は、細菌の膜透過装置と分泌装置に焦点を当ててお話をしていきます。
内容は、阿部章夫先生の"病原細菌の分泌装置:その機能と病原性発揮のメカニズム"を参考にお話していきます。
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