毎日夜19:30に更新中!腸内細菌相談室。 現役の研究者である鈴木大輔が、腸内細菌にまつわるエピソードをお届けしております🦠
本日は#科学系ポッドキャストの日ということで、現在進行中の病原性集中講義をお休みして、他のポッドキャスターの皆様との共通テーマである「宇宙」についてお話します。何故宇宙なのかというと、明後日の4/12は世界宇宙飛行の日ということで、1961年の同じ日にソビエト連邦の宇宙飛行士「ユーリ・ガガーリン」が人類ではじめて宇宙へ行ったからです。
半世紀以上も前に人類が宇宙へ行ったことは驚きですよね。
室長は、人生の大きな目標として宇宙へ行くことが中学生からの夢なのですが、今回「宇宙」のテーマということでぜひお話をしたいなと思い参加しました。もちろん、宇宙兄弟は最新刊まで愛読していますし、宇宙飛行士選抜試験も(落ちましたが)受験しました。これからもチャンスをみて宇宙へ行く準備を進めていきます。
腸内細菌相談室のリスナーの皆様、もう少し聞いてください…!
今日は腸内環境や腸内細菌についてのお話では無いのかと思うかもしれませんが、そうではありませんよ!本日は、宇宙飛行士の腸内細菌叢を始めとする細菌を解析した研究例についてご紹介しようと思います。
これからの100年で、確実に人類は宇宙への進出を果たすと室長は考えています。その中で気になるのが、微小重力環境、ストレスのかかる環境、閉鎖環境にヒトが置かれたときに、ヒトマイクロバイオーム=ヒトに住む細菌の集合体はどのような変化をするのかということです。腸内細菌相談室へはじめていらっしゃる方のために、マイクロバイオームとは細菌=Microbeと全体=Omeをつなげた言葉で、細菌集団、細菌コミュニティ、細菌叢を表す言葉です。
ヒトマイクロバイオームは、ヒトの健康状態や疾患の発症・進行と密接に関係していることが、近年様々な研究より明らかとなっています。したがって、宇宙におけるマイクロバイオームやその機能の変化について知ることは、宇宙空間で人類が生活する上での重大な関心事なのです。とは言っても、まだまだ宇宙飛行士になったヒトの数は数百人程度、ISSに同時に滞在できるのは6人なので、コホート研究には程遠い現状です。
そこで、今回のエピソードでは、数少ない宇宙飛行士がISSで滞在する上で、腸内細菌叢を始めとしたマイクロバイオームがどのように変化するのか調査した研究として、scientific reportsに2019年公開の「Study of the impact of long-duration space missions at the International Space Station on the astronaut microbiome」についてお話します。後半には、ヒト細菌叢を考慮した宇宙開発についてもお話します!
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