毎日夜19:30に更新中!腸内細菌相談室。 現役の研究者である鈴木大輔が、腸内細菌にまつわるエピソードをお届けしております🦠
今回のエピソードでは、多孔質炭素材料を用いて、細菌の病原性を低下させるという研究事例をご紹介します。多孔質炭素材料とは、肉眼では見えないたくさんの穴=多孔質の細孔構造を保有する炭素材料で、活性炭も多孔質の炭素材料です。
多孔質の細孔構造があると、材料の体積に対しての表面積=比表面積が大きくなり、様々な物質をたくさん吸着できるようになります。例えば、多孔質材料に触媒をくっつける=担持することで、ある機能を獲得できる場合があります。これは、環境汚染物質の浄化などでも使われる技術ですが、本研究では細菌による病原性を低下させるためにこの材料を使っています。
本研究は、腸管出血性大腸菌 (Enterohemorrhagic Escherichia coli)について、志賀毒素やIII型分泌型EspA/EspBタンパク質を多孔質材料で吸着し、病原性を低下させることを狙います。
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Note: https://note.com/chonai_saikin/n/n2306314f0b26
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