現役の腸内細菌研究者がお届けする腸内細菌相談室。
室長の鈴木大輔がお届けします。
本日は、長寿者のもつ共通の性質についてお話します。
人類は、古くから不老不死に魅了されてきました。中国の始皇帝は、水銀を不老不死の薬であるとして摂取し、自身を死に至らしめています。日本を始めとした多くの国でも、伝記には不老不死を題材とした物語が綴られています。死が人類が遠ざけたい対象の一つというのは、永遠のテーマかもしれません。
人類が科学を発展させ、顕微鏡を開発して微生物を発見し、病気の発症について理解を得て、人体への構造に深い理解を得た現代、寿命は大きく伸びていると言えます。しかし、何かをすれば寿命が伸びるという方法はなく、半ば運命に身を委ねているヒトも多いのでは無いでしょうか。
今回の論文では、長寿者の腸内細菌を調べることで、共通する要因を調べています。つまり、腸内から長寿者を真似ることができるようになるかもしれないのです。そして、注目すべきは、この研究を日本の理化学研究所、慶應義塾大学医学部が先導して行っている点にあります。ラストオーサーの本田賢也先生は業界では有名で、独自の実験系を持っています。
最後まで、お付き合いいただけると嬉しいです。
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